知識の構築 by デカルト
修論を完成させなければならないのだけれど、「プログラミング>>文献読み」ぐらい文献読むのが苦手かつ嫌いなので全然修論が進まない...
初稿は仕上がっているため、ひとまず今日は
- 初稿の見直し
- 修正点の列挙
- 読む必要のある文献リストの作成
- 直せるところから取り組む
の手順でこれからの予定を立てることにした。
こうして振り返ると1年ほど前に指導教員に教えられた手順を参考に物事を考えるようになったなぁということに気づいた。
教えられたのはデカルトの方法序説に記載されている「知識の構築方法」である。
- 作者: デカルト,Ren´e Descartes,谷川多佳子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/07/16
- メディア: 文庫
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デカルトは真理を求めるためには次の手順で論理を構成するのがよい、と方法序説に記した (厳密には異なりますが、ここは哲学の議論をする場ではないため、そのような議論は割愛します)。
- 明証:明証的に真であると認めるもの以外は真と受け入れないこと
- 分割:困難な物事はできるだけ小さな単位に分割して考える事
- 総合:分割した困難を再構成し、論理を組み立てること
- 枚挙:完全であるか、全体の見直しをすること
これらは哲学的な難しい物事だけではなく、実は私達の日常に存在するちょっとした問題の解決方法にも役立つ手段となっている。
1年前は「こんな本を読んで何の役に立つのか」と思っていたけれど、1年経ってみると自分が考えている思考のごく一部にデカルトの教えが存在していることに気づいた。
今は修論やその他の事務作業で手一杯で、なかなか本をじっくり読む時間が取れないけれど、年末実家に帰省しているときぐらいは本を読む時間を取りたい。